悪いのは細菌ではない。 自分の体内環境を改善すればよいのだ。 ――19世紀に活躍したフランスの細菌学者 ルイ・パスツール 新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大によって、未だに多くの人にとって先の見えない不安な日々が続いています。未知の病原体による強制的なパラダイムシフト(価値観の変化)で、日常生活の様々な場面で変化への適応が求められる今、近代細菌学の父と呼ばれるルイ・パスツールが約160年も前に残した言葉に、これからの健康に対する意識改革のヒントが隠されているように思えます。病原体との闘いは、その特効薬やワクチンが開発されれば終わりということにはなりません。なぜなら、たとえ新型コロナウイルスの感染が収束しても、また新たな病原体が生まれ、それが繰り返されていくからです。
