食事とライフスタイルは、健康的な生活を長く続けるための大切な要因の一つです。葉物野菜やベリー類、魚、発酵食品、ナッツ類をたっぷり摂ること。良質の睡眠を取り、マインドフルネスを実践してみたり、ウォーキングなどの適度な運動や友達と過ごす時間を楽しんだり、犬などのペットを飼ってみたり、、、どれも寿命を延ばすことに役立つことが分かっています。さらには、楽天的でポジティブでハッピーであるかどうかが寿命に大きく影響するのです。
今回は、ハッピーな人はそうでない人に比べて、死亡リスクがはるかに低いというお話です。
2017年1月に発行された、女性7万人を対象にした研究結果によれば、なんとなくいいことが起こると思っている楽観的な人生観の女性は、より長生きしているということが分かりました(出典1)。8年以上に渡る調査により、楽観的な女性はそうでない女性に比べて、癌、心臓病、脳卒中、呼吸器疾患、感染症といった主要な死亡原因による死亡リスクが顕著に低かったという結果が出ています。
他の研究でも、52~79歳のハッピーな人たちは、アンハッピーな人たちに比べ、調査した5年間での死亡リスクが35%も低かったという結果となりました(出典2)。
幸福度と寿命の明らかな関連性を示す同様の研究結果はこれだけではありません。
160もの研究を再考察した結果、より幸せを感じている人は、より長生きするということがはっきりと示されました(出典3)。
その中の一つの研究(出典4)では、5000人の学生を40年以上にわたり追跡調査した結果、悲観的な人は楽観的な人に比べて早く亡くなっていたのです。
ここまで述べてきましたが、「ハッピーでいる=長生きする」というだけではありません。ハッピーでいることの効果は、すぐに現れます。追加調査(出典5)で、ハッピーな人ほど風邪を引きにくいという結果も出ているのです。さらに、ある種のウイルスに感染しても、ハッピーな人の方は症状が軽かったとの報告があります。
とはいえ、常にハッピーでいるということは、なかなか難しいことですよね。そんな時は感謝の気持ちを表したり、親切な行為をすると幸福感が増すことや、誰かを幸せにしようとすると、自分の幸せだけを考えているときよりも気分が良くなるということも研究で分かっています。
自然の中でリラックスした時間を過ごしたり、情熱を傾けられる趣味に没頭する、十分な睡眠を取ることや目的意識を持つこと、運動したりマインドフルネスをやることも、気持ちをハッピーな状態にしてくれますよ。
幸福は、長生きするには本当に重要な指標ですし、その効果は人生のあらゆる領域に及びます。
ですので、ヘルシーでバランスの良い食事に加え、質のいい睡眠をたっぷり取り、ストレスをコントロールして、いつでも幸福を感じられる方法を見つけてみてください。そうすれば、長生きできるだけでなく、どんなに高級な化粧品を使っても叶わない、内側から輝く人になれることでしょう。
Lots of Love, Erica
出典1:Kim, E.S., Hagan, K.A., Grodstein, F., DeMeo, D.L., Immaculata De Vivo, Kubzansky, L.D. (2017). Optimism and Cause-Specific Mortality: A Prospective Cohort Study. American Journal of Epidemiology. 185 (1): 21-29.
http://doi.org/10.1093/aje/kww182
出典2:Steptoe, A., & Wardle, J. (2011). Positive affect measured using ecological momentary assessment and survival in older men and women. Proceedings of the National Academy of Sciences, 108(45), 18244-18248.
http://doi.org/10.1073/pnas.1110892108
出典3:Diener, E. and Chan, M. Y. (2011), Happy People Live Longer: Subjective Well-Being Contributes to Health and Longevity. Applied Psychology: Health and Well-Being, 3: 1–43.
http://doi.org/10.1111/j.1758-0854.2010.01045.x
出典4:Conversano, C., Rotondo, A., Lensi, E., Della Vista, O., Arpone, F., & Reda, M. A. (2010). Optimism and Its Impact on Mental and Physical Well-Being. Clinical Practice and Epidemiology in Mental Health : CP & EMH, 6, 25–29.
http://doi.org/10.2174/17450179010060100025
出典5:Cohen, S., Doyle, W. J., Turner, R., Alper, C. M., & Skoner, D. P. (2003). Sociability and Susceptibility to the Common Cold. Psychological Science, 14(5), 389-395.
http://doi.org/10.1111/1467-9280.01452
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