家に籠っていると、ついダラダラしてしまい、お腹が減っているわけでもないのになんとなくお菓子を口に運んでしまったり、簡単に食べられる加工食品やテイクアウトの食事に偏ってしまってはいませんか?それらは体に良くない脂肪や砂糖、その他にも美と健康の大敵が含まれていることが多く、体重増加を招いてしまいがちです。普段よりも時間がとれるという方は、今こそ健康的な家庭料理を作る絶好のチャンスです!ここはひとつ気分転換も兼ねて、普段は作らないお料理に挑戦してみるのはいかがでしょう?栄養たっぷりの食材で体の免疫力を高め、さらに丁寧に作ったヘルシーな料理でコロナ太りを撃退できれば、まさに一石二鳥です!
そこでぜひトライしていただきたいのが和食です。なぜなら和食(特に一汁三菜の食事)は世界的に見ても栄養バランスが群を抜いて素晴らしく、太りづらいことが証明されているからです。私は以前から日本のみなさんに和食をもっと食べていただきたいとお伝えしてきましたが、世界的な和食ブームとは裏腹に、残念ながら日本では食の欧米化が加速しています。忙しい日常生活では手間のかかる和食はなかなか作れないという方も、今こそぜひ挑戦してみませんか?
和食を作るのは大変だと思っている方が必ずのように言うのが「だしをとるのが面倒くさい」ということ。だしは和食のベースで必要不可欠ですが、確かにそれをいちから作るのはひと手間かかりますよね。ですから手軽に使える化学調味料、うま味調味料を入れたり、それらが入っている醤油やめんつゆ、出汁入り味噌などを使っている人も多いでしょう。しかし、人工的に作られたうま味成分を摂り続けると、神経細胞に作用し、太りやすくなるという研究結果(出典1)があることはご存じですか?ですからこのような調味料は避けていただきたいです。だしはカツオ節やいりこ、椎茸、昆布などの食材を用意していちから自分で作ることもでますし、お湯に入れて煮出すだけのだしパックを利用する手軽な方法もあります。しかし、その場合必ずチェックしていただきたいのがだしパックのパッケージに書かれている原材料欄です。「調味料(アミノ酸等)」「酵母エキス」「タンパク加水分解物」と表記されていたら、人工的なうま味成分が含まれていますので避けてください。特に注意していただきたいのが、「酵母エキス」と「タンパク加水分解物」。これらは日本の法律では添加物のカテゴリーに入らないので、「無添加」「化学調味料不使用」と宣伝されている商品にも含まれていることがありますが、人工的なうま味成分であることに変わりありません。
残念ながらだし関連の商品は人工的なうま味成分が添加されたものが多いですが、市販のだしパックやだし入り調味料の中にも天然のうま味だけを使っている商品もあります。ちなみにこの写真の『oh dashi 椎茸だしスープ』は、椎茸だしと昆布だしの合わせだしで、人工的なうま味成分は含まれていない液体タイプのだしです。料理に深みを与えるのはもちろんですが、椎茸と昆布は植物性なので、カツオなど魚のだしを使った料理が食べられないベジタリアンやヴィーガンの人など、Plant basedの食事法を実践している人でも安心です。
日本で名付けられた「うま味」は、甘味、酸味、塩味、苦味にく第5の味として世界で認められ、今や海外でも”Umami”として知られるほどメジャーになりました。うま味は単に美味しさを引き立てるだけでなく、味蕾をより活性化し、満足感をもたらして食べ過ぎを抑えてくれるという嬉しい効果もあります!コロナ太りが気になる方は、今こそひと手間かけて和食のホームクッキングにトライしてみてください。そして、日本が世界に誇るだしの文化をじっくりと楽しみつつ、しっかりと栄養を補給して免疫力を高め、理想的な体型をキープしながら心身ともにヘルシー&ポジティブに過ごしましょう!
Lots of Love, Erica
出典1:He, K, et al, “Consumption of monosodium glutamate in relation to incidence of overweight in Chinese adults: China Health and Nutrition Survey (CHNS),” The American Journal of Clinical Nutrition, June 2011, vol. 93, no. 6, pp: 1328-36.
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