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    ストレスがストレスホルモンを生成するように、優しさによって優しさホルモンが作られます。

    ストレスがストレスホルモンを生成するように、優しさによって優しさホルモンが作られます。

    ストレスを感じると、心身の健康や美容に悪影響を及ぼすことで知られているアドレナリンやコレチゾールなどのストレスホルモンが生成されます。またストレスは私たちの免疫システムの働きを低下させることも判っています。それとは逆に、優しい気持ちでいる時、私たちの脳はセレトニン、ドーパミン、オキシトシンなどのいわゆる幸せホルモンを分泌し多幸感をもたらすことから、脳内アヘンとも呼ばれる物質が生成されます。

    今回はオキシトシンにフォーカスしてお話を進めたいと思います。オキシトシンは愛情ホルモンとも呼ばれることがあります。オキシトシンは、恐怖心、不安感、ストレスの緩和、そして心の安寧、安心感、また信頼感や高周囲との連帯感を高める作用があります。また、消化の改善、炎症の抑制、また血圧を下げ、治癒力を高めることも判っています。さらにコラーゲンを維持する機能もあり、皮膚の老化を防ぐ働きも証明されています。私たちの健康や美容にとって、数えきれないメリットをもたらしてくれます。

    では、そんな素晴らしい優しさホルモンを生成するために、私たちはどのような行動をとれば良いのでしょうか?
    具体的でシンプルな例をいくつかご紹介いたしましょう。

    ・エレベーターで少し遠くても急いで駆け込もうとしている人に気づいたら、「開」を押して待っていてあげる
    ・スーパーのレジで、列の先を譲ってあげる
    ・駅や歩道橋などの階段で、バギーを持って登り降りしようとしているお母さんを助けてあげる
    ・クッキーなどの手作りのお菓子を同僚やご近所にプレゼントする
    ・誰かのためにおすすめのミュージックのプレイリストを作る
    ・おもちゃや時間を慈善団体・動物保護施設に寄付する
    ・街で集合写真を撮ろうとしている人たちを見かけたら、すすんで写真をとる役目を買って出る
    ・誰かのために編み物をする
    ・誰かにお礼状を書いて送る
    ・次の人のためにドアを開けて待っていてあげる
    ・誰かにお花の贈り物をする
    ・誰かに丁寧な手書きのお手紙を書いて送る
    ・誰かに心からの賞賛を伝える
    ・誰かに応援メッセージ動画を送る

    優しさや親切心、思いやりの表現方法は上記に限らずいくらでもありますよね。また誰かの優しさに触れたり見たりするだけでも、自分もそうありたいという気持ちが湧いてくるものです。ですので、上にあげた例のいずれかでも良いですし、またはあなたのオリジナルアイデアでももちろん良いので、ぜひ優しさの行動を実践してほしいと思います。そうすることで、あなたの体内薬局が、ハッピーホルモンとヒーリング物質を処方してくれます。ある研究(出典1)で、優しい親切な行動をとると、わずか3日程で幸福感がブーストすることが証明されています。

    どうか「優しさは伝染する」ということを覚えておいていただきたいと思います。さまざまな問題を抱えている世界に、この優しさの伝染を広める必要があるのではないでしょうか。あなただけをハッピーにするものではなく、あなたの周りの人々、そしてまたその周りの人々へと、さざなみとなって無限大に波及していくのです。

    Lots of Love, Erica

    出典1:Buchanan, Kathryn & Bardi, Anat. (2010). Acts of Kindness and Acts of Novelty Affect Life Satisfaction. The Journal of social psychology. 150. 235-7. 10.1080/00224540903365554.

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