Contact

    取材・講演のお問い合わせは、上のフォームからご連絡ください。

    メールでのお問い合わせは、info@erica-angyal.com までお送りください。

    大変申し訳ございませんが、健康問題などにつきましての個人さまからのお問い合わせやご相談にはお答えすることができませんのでご了承ください。

    * すべての項目にご記入をお願いいたします

    ウイルスに負けないカラダ作りに! 真のスーパフード「生姜」で免疫力をアップ

    ウイルスに負けないカラダ作りに! 真のスーパフード「生姜」で免疫力をアップ

    免疫力を高める食材として先日ブラックエルダーベリーをご紹介しましたが、もうひとつぜひお伝えしたいのが生姜です。生姜といえば、日本では「体を温める食材」として広く認知されていますが、実はその他にも多岐にわたる素晴らしい作用があることをご存知でしょうか。なんと生姜には400以上の成分が含まれていて、数多の“スーパーフード”の中でも群を抜いています。その作用の1つに免疫システム向上作用があり、抗ウイルス効果があることが多くの研究によって認められています。

    富山大学の研究(出典1)で行われたインフルエンザA型に対する生姜の実験で、免疫システムによるTNF-α(腫瘍壊死因子とも呼ばれる炎症性サイトカイン)の産生を刺激することが確認されました。つまり、生姜はウイルスの増殖を抑える働きをするということです。別の研究(出典2)では、抗インフルエンザウイルス作用も認められています。またその他(出典3)にも細菌感染症を抑制する働きが判明しており、咳、気管支炎、インフルエンザ、風邪の諸症状の緩和に効果があることが確認されています。
    また、鮮度の高い生姜は、HRSV(下気道感染症の主要な原因であるヒト呼吸器合胞体ウイルス)から細胞に付着するウイルスの能力を阻止し、成分の放出を刺激することによってウイルス感染を防ぐ効果があることも認められています。(出典4)

    この他にも様々な効果が研究によって明らかになっています。

    ■保護作用のある腸内細菌の生産を増やし、消化器系を健康に保つ働きが明らかにされています。生姜に含まれる成分であるマイクロRNAsが、乳酸菌種の増殖、そして組織修復を促す腸内膜IL-22の産生を刺激する活性細菌遺伝子の増殖を促進することが確認されています。(出典5)

    ■生姜には消化促進作用があり、食することで消化が25%も速まるという結果も発表されました。お腹に溜まるガス、膨満感、食欲不振、下痢等の諸症状にも効果が証明されています。(出典6)

    ■抗結腸がんと抗卵巣がんの抑制作用があることが研究で判明しています。この抗がん効果は、ジンゲロールとショウガオールと呼ばれる成分によるものとされています。その他のがん(乳がん、口腔がん、子宮頸がん、前立腺がん、胃がん、肝臓がん、および膵臓がん等)に対しても効果があるという結果も発表されています。(出典7)

    ■生理による不調や腹痛を軽減する作用があるという研究もあります。(出典8)また悪心抑制効果もあります。

    ■血糖値を下げる効果も明らかとされています。(出典9

    また生姜には大変強力な抗炎症作用があります。生姜に含まれる成分である、ジンゲロール、ジンゲロン、パラドール、ショウガオール、ジンジベレン、β-ビサボレン、α-ファルネセン、β-セスキフェランドレン、α-クルクメンの働きによるものです。生姜の抗炎症作用による鎮痛効果は、関節リウマチ、変形性関節症に効果があるともされています。脳内の炎症抑にも作用があるとされ、アルツハイマー病や認知症の予防効果も期待できます。

    このように数えきれないほどの作用を持ち合わせ、カリウム、銅、マンガン、マグネシウム、ビタミン、食物繊維なども含んでいる生姜は、真のスーパーフードといっても過言ではないでしょう。身近に手に入る食材ですので、ぜひ毎日の食事に取り入れていただき、ウイルスに負けない体づくりに役立てていただきたいと思います。

    そこで本日は、私の生姜レシピの中からお気に入りを1つご紹介いたします。季節は春とはいえまだまだ寒暖の差があるこのシーズンにかけて、オススメの簡単生姜ドリンクです。

    【ジンジャー蜂蜜レモンドリンク】
    ● すりおろしたての生姜 テーブルスプーン1杯
    ● レモン汁 レモン1/2個
    ● マヌカハニーまたは生蜂蜜 テーブルスプーン1杯

    この3つをマグに入れて、適量のお湯を注ぎかき混ぜて出来上がり!

    ほっと温まる美味しいドリンクです。ぜひ試してみてください。

    素晴らしい効果満載の生姜ですが、睡眠不足であったり、砂糖・ジャンクフード・ファーストフード等の過剰摂取等で食生活が乱れていたり、ストレスを溜め込んでいたりしていると、その効果は十分に発揮することはできませんので、その点についてはどうぞご留意ください。生姜は新型コロナウイルスに関しては現時点で予防効果が検証されたわけではありませんが、スーパーフード生姜のパワーを借りて免疫力を最高の状態に保ち、ライフスタイル、ストレスコントロールにも気をつけながら、みんなで一緒に頑張ってこの難局を乗り越えましょう!

    Lots of Love, Erica

    出典1:Imanishi, Nobuko & Andoh, Tsugunobu & Mantani, Naoki & Sakai, Shinya & Terasawa, Katsutoshi & Shimada, Yutaka & Sato, Miyuki & Katada, Yuko & Ueda, Kyouka & Ochiai, Hiroshi. (2006). Macrophage-Mediated Inhibitory Effect of Zingiber officinale Rosc, A Traditional Oriental Herbal Medicine, on the Growth of Influenza A/Aichi/2/68 Virus. The American journal of Chinese medicine. 34. 157-69. 10.1142/S0192415X06003722
    出典2:Sahoo M, Jena L, Rath SN, Kumar S. (2016) Identification of Suitable Natural Inhibitor against Influenza A (H1N1) Neuraminidase Protein by Molecular Docking. Genomics Inform. 2016 Sep;14(3):96-103.
    出典3:P. Kaushik and P. Goyal, “Evaluation of Various Crude Extracts of Zingiber officinale Rhizome for Potential Antibacterial Activity: A Study in Vitro,” Advances in Microbiology, Vol. 1 No. 1, 2011, pp. 7-12. doi: 10.4236/aim.2011.11002
    出典4: Chang, Jung & Wang, Kuo & Yeh, Chia & Shieh, Den & Chiang, Lien-Chai. (2012). Fresh ginger (Zingiber officinale) has anti-viral activity against human respiratory syncytial virus in human respiratory tract cell lines. Journal of ethnopharmacology. 145. 10.1016/j.jep.2012.10.043.
    出典5:Teng, Yun & Ren et al. (2018). Plant-Derived Exosomal MicroRNAs Shape the Gut Microbiota. Cell Host & Microbe. 24. 10.1016/j.chom.2018.10.001.
    出典6:Hu, M. L., Rayner, C. K., Wu, K. L., Chuah, S. K., Tai, W. C., Chou, Y. P., … Hu, T. H. (2011). Effect of ginger on gastric motility and symptoms of functional dyspepsia. World journal of gastroenterology, 17(1), 105–110. doi:10.3748/wjg.v17.i1.105
    出典7:Zick, S. M., Turgeon, D. K., Ren, J., Ruffin, M. T., Wright, B. D., Sen, A., … Brenner, D. E. (2015). Pilot clinical study of the effects of ginger root extract on eicosanoids in colonic mucosa of subjects at increased risk for colorectal cancer. Molecular carcinogenesis, 54(9), 908–915. doi:10.1002/mc.22163
    出典8:Ozgoli, G., et al. (2009). “Comparison of effects of ginger, mefenamic acid, andibuprofen on pain in women with primary dysmenorrhea.” Journal of Alternative and Complementary Medicine. Vol. 15, No. 2: 129-132.
    出典9:Khandouzi, N., Shidfar, F., Rajab, A., Rahideh, T., Hosseini, P., & Mir Taheri, M. (2015). The effects of ginger on fasting blood sugar, hemoglobin a1c, apolipoprotein B, apolipoprotein a-I and malondialdehyde in type 2 diabetic patients. Iranian journal of pharmaceutical research : IJPR, 14(1), 131–14

    Comments are closed.