マキベリーは深い紫色をしたベリーの一種で、今でも大自然がそのまま残るチリ南部のパタゴニアが原産地です。その地方の先住民のマプチェ族は、昔からこのマキベリーを発酵させて飲んでいました。マプチェ族はアメリカ先住民の中で唯一征服されなかった部族で、彼らの強さとスタミナ、そして健康的な体はマキベリーのお陰でもあるといわれています。
そのマキベリーは「チリのワインベリー」とも呼ばれ、ラズベリー、チェリー、ブルーベリーが混ざったような味がします。ポリフェノールを豊富に含み、なかでも、デルフィニジンとよばれるアントシアニンを多く含んでいます。アントシアニンは、肌を含む身体の細胞を紫外線による老化から守ってくれるので、マキベリーを摂ることで強力な抗酸化力とアンチエイジング効果を得られるというわけです。(出典1)
また、最近の研究(出典2)では、マキベリーはフルーツの中でORAC値(活性酵素吸収能力)が最も高いことが分かりました。ORAC値は、米国の国立老化研究所の研究員らによって開発され、食品の抗酸化力の指標となっています。ORAC値が高いほど、抗酸化力が強いということになります。フリーラジカルからの影響を防ぐためには、1日のORAC値を3,000以上摂取するというのが理想ですが、アメリカ国民のほとんどは1日に1,200以下しか摂取できていないということです。
マキベリーのORAC値は1グラムあたり6,120で、アサイーの2~3倍です。そして、ザクロの3倍、ブルーベリーの4倍以上、赤ワイン(グラス一杯分)のなんと100倍に相当します。そして、マキベリーにはビタミンCやカリウム、必須脂肪酸も豊富に含まれています。それだけでなく、視力を守ったり、育毛を促進したり、血糖値を下げたりする効果などがあるという研究結果(出典3-A, B)も出ています。さらには、血流を促進する効果もあるため、それが健康的な心臓や循環機能の働きを保ち、免疫力を高めてくれます。
マキベリーをスムージーの材料にしたり、ヨーグルトやグラノーラにかけたり、簡単に水と混ぜて飲んでも美味しいです。また、朝のグリーンスムージーに加えるのもおすすめです。ただ、保管する際は、高温多湿な場所は避け、乾燥した冷暗所を選んでください。これからは、マキベリーをアンチエイジングの食習慣に加えてみませんか。
マキベリースムージーのレシピは昨日アップされたELLE ONLINEをご覧ください。
http://www.elle.co.jp/wellness/erica_angyal_superfood/maqui-berry_13_1119/3
Lots of Love, Erica
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(出典1) Escribano-Bailón, M.T., et al, “Anthocyanins in berries of Maqui (Aristotelia chilensis),” Journal of Annals of Phytochemicals, 2006, vol. 17, no. 1, pp: 8-14.
(出典2) USDA Database for the Oxygen Radical Absorbance Capacity (ORAC), May 2010. Source for Maqui Berry ORAC: Brunswick Laboratories, Norton, MA, USA.
(出典3)
A. Rojo, L.E. et al., “In vitro and in vivo anti-diabetic effects of anthocyanins from maqui berry (Aristotelia chilensis),” Food Chemistry 2012 Mar 15, vol. 131, no. 2, pp: 387-96.
B. Maqui Berry Extract, Oryzo Oil and Fat Chemical Co. Ltd,
October 25th, 2012: http://www.oryza.co.jp/html/english/pdf/Maqui%20berry_e%20Ver.1.0FFTK.pdf
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