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    『血糖値コントロール』 これが美と健康、そして脳機能と記憶力を保つためのキーワード!

    『血糖値コントロール』 これが美と健康、そして脳機能と記憶力を保つためのキーワード!

    白砂糖や精製された炭水化物は、加齢を早めたり、ニキビや吹き出物の原因となったり、体重増加を促進したり、糖尿病やその他の生活習慣病を引き起こしたりすることなどが広く知られるようになりました。しかしながら、高い血糖値が脳機能や記憶力に深刻な影響を与えるということも知っていましたか?

    昨年後半に発表された研究(出典1)によると、多量の砂糖と精製された炭水化物の摂取(トーストにジャムといった朝食はその典型的な例)を続けると、脳の構造および機能に危険な影響を及ぼすことが判ってきました。これまでの研究でも、慢性的な高血糖を特徴とする糖尿病は、記憶を司る海馬の萎縮や認知症の危険性を高めることに何かしらの関係があるということが指摘されていました。

    しかし、今回の新たな研究は、糖尿病の罹患の有無にかかわらず血糖値が記憶力に何らかの影響を及ぼすかどうかということを追求しました。この研究を行ったのはベルリンのシャリテ医科大学付属病院の研究チームで、糖尿病を患っていない健康な高齢者を対象に、短期および長期に渡り彼らの血糖値を測りながら記憶力テストを行い、海馬の細胞組織を見るためにMRI検査を行いました。

    これらの測定結果において、高血糖値になればなるほど海馬の萎縮とともに記憶力の低下も確認され、高血糖値と海馬の細胞組織の弱体化との間に因果関係があることが判りました。これは、高血糖が記憶力の低下や認知症発症の危険性を高めることを意味しています。

    また、今年1月に発表された別の研究結果(出典2)でも、 アルツハイマー型認知症を引き起こす最大の原因の一つが糖尿病であるということが明らかになっています。更に、福岡の九州大学が2011年に権威ある医学誌ニュロロジー誌(出典3)で発表したより詳しい研究によると、糖尿病予備軍の人は正常な人と比べて35%も認知症に掛かる可能性が高く、糖尿病患者に至ってはその可能性は正常な血糖値の人の2倍にもなったとのことです。

    もしあなたが40代か30代であっても、さらには、たとえ20代であったとしても、まだ自分は若いから大丈夫だと油断するのは禁物です。認知症やアルツハイマー病がお年寄りの病気だとたかをくくるのはやめましょう。あなたが今食べているものが、明日、来年、10年、20年、そして30年後のあなたの体を作るのです。生活習慣病は一夜にしてかかるものではなく、何年、何十年もかけて発展していくのです。今あなたが血糖値のコントロールを心がければ、それは未来のあなたの美容と健康に最も大きな影響を与えるということです。

    これだけは覚えておいてください。和食は自然に血糖値コントロールができる最高の食事だということ。そして、毎食(間食時にも)良質のたんぱく質と油を摂るよう心がけること。さらには、頭の中をすっきりさせて記憶力を研ぎすませたり、若々しく美しくハリのある肌を保ちたいのなら、食パンや菓子パン、ベーグルやドーナツ、クッキーやケーキといった精製された炭水化物や白砂糖は避けること。これらを実践すれば、自分の肌と体、そして脳が、いつかきっとあなたに感謝することになるでしょう。

    Lots of Love, Erica

    (出典1) Kerti, L., et al., “Higher glucose levels associated with lower memory and reduced hippocampal microstructure”, Neurology, November 2013, vol. 81, no. 20, pp: 1746-1752.

    (出典2) Huang, C.C. et al., “Diabetes mellitus and the risk of Alzheimer’s disease: a nationwide population-based study”, Plos one, Janaury 2014, DOI: 10.1371/journal.pone.0087095

    (出典3) T. Ohara, T., et al., “Glucose tolerance status and risk of dementia in the community: The Hisayama Study,” Neurology, 2011, vol. 77, no. 12, DOI: 10.1212/WNL.0b013e31822f0435

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