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    「カロリーゼロ」でも油断禁物! 炭酸飲料の甘い罠

    「カロリーゼロ」でも油断禁物! 炭酸飲料の甘い罠

    昨日、炭酸飲料に良い成分を足しても決して健康的な飲み物にはならないということをお伝えしましたが、そもそもどうしてそんなに炭酸飲料は良くないのでしょう。大量の砂糖を含み、栄養素が全くない炭酸飲料を飲めば、太ったり、糖尿病になるリスクが高くなることは想像できると思いますが、「カロリーオフ」や「カロリーゼロ」の炭酸飲料はどうでしょう?また、精神状態にまでも影響を及ぼすことはご存じでしたか?今日は、カロリーオフなどのダイエット炭酸飲料を含む全ての炭酸飲料を飲んではいけない3つの理由をご紹介します。

    01) 「カロリーオフ」「カロリーゼロ」でも太ります

    ある研究によると、ダイエット炭酸飲料を飲めば飲むほど、肥満になるリスクが高まるという結果が報告されました。『ダイエット』という文字がついたからといって体重を減らすわけではなく、逆効果になりうるということです。また、ダイエット炭酸飲料(355ml)を1日2缶以上飲む人は、飲まない人に比べてウエストサイズが大幅に大きくなったということです。(例えば、炭酸飲料を飲まない人が10年に2cmサイズアップした場合、飲んだ人は5倍の10cm以上サイズアップしたということです。)これはどういうことでしょう?カロリーオフなどのダイエット食品のほとんどに入っているアスパルテームなどの人工甘味料は、空腹感や満腹感を調節するホルモンや神経系のサインを妨害してしまいます。そのため、ダイエット食品を食べる人は食べ過ぎてしまう傾向にあります。身体が糖分を摂取していると勘違いしてしまうのですが、実際には糖分を摂取していないので、もっと欲してしまうというわけです。通常の炭酸飲料の場合でも、大量の糖分のせいで血糖値が一気に上昇し、インスリンが大量に分泌されてしまいます。すると、体内で埋め合わせをし、血糖値が炭酸飲料を飲む前よりもさらに下がってしまいます。血糖値が低いと身体が認識し、今度はグレリンなどのホルモンを分泌するため、空腹感を感じて、さらに食べてしまうという悪循環になります。その結果、体重が増加してしまうという訳です。

    02) メタボ、糖尿病の引き金に

    1日に炭酸飲料を1缶飲むだけでメタボリックシンドロームと糖尿病になる可能性が高くなるという研究結果があります。この研究によると、1日たった1缶のダイエット炭酸飲料を飲むだけで、メタボリックシンドロームになる可能性が34%高くなるということです。メタボリックシンドロームは、内臓脂肪や高コレステロールなどが合併した状態で、心臓病などの発症リスクを高めます。そして、1日1缶のダイエット炭酸飲料を飲む人は飲まない人に比べて、糖尿病になるリスクがなんと67%も高くなるということも分かっています。さらに、2012年の最新の研究によると、毎日ダイエット炭酸飲料を飲んでいる人は飲まない人に比べ、心臓発作や脳卒中の発症リスクも43%も高かったということです。

    03) 体だけでなく心も蝕む危険性

    炭酸飲料は私たちの精神状態にとても大きな影響を与えます。この1月に発表されたばかりの最新の研究(2013年3月に米国神経学会において提示される予定)によると、ダイエット炭酸飲料をはうつ病を引き起こす可能性が劇的に高まることが分かりました。この研究によると、ダイエット炭酸飲料を1日に4缶以上飲む人は炭酸飲料を全く飲まない人に比べてうつ病になる可能性が30%高く、通常の炭酸飲料を飲む人でも22%高かったという結果が出ています。さらに、ボストンの高校生を対象に行った調査では、炭酸飲料を週に5缶以上飲んでいる人は攻撃的な行動を示したという結果もあります。こうした興味深い研究結果も出ていますが、うつ病との関連性については、今後まだまだ研究が必要だと感じています。

    いかがですか?炭酸飲料は非常に中毒性が強いので、常に飲んでいる人はやめるのがつらいかもしれませんが、思い切って緑茶やお水に変えてみましょう。強い意志を持って炭酸飲料をやめれば、もっとスリムに、より健康的に、そしてもっとハッピーになりますよ!

    ※ここでいう「炭酸飲料」は、砂糖または人工甘味料が加えられた炭酸飲料のことです。ガス入りのナチュラルミネラルウォーターは問題ありません。ただし、炭酸が入っていなくても、砂糖または人工甘味料が加えられたジュースやコーヒー、お茶、スポーツドリンクにも気をつけましょう。

    Lots of Love, Erica

    出典:

    American Academy of Neurology (AAN) (2013, January 8). “Hold the diet soda? Sweetened drinks linked to depression, coffee tied to lower risk,” ScienceDaily. Retrieved January 9, 2013, from http://www.sciencedaily.com/­//releases/2013/01/130108162135.htm

    Solnick, S. J., et al, “The ‘Twinkie Defense’: the relationship between carbonated non-diet soft drinks and violence perpetration among Boston high school students,” Injury Prevention Journal, 2011, doi: 10.1136/injuryprev-2011-040117

    Nettleton, J. A., et al, “Diet Soda Intake and Risk of Incident Metabolic Syndrome and Type 2 Diabetes in the Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis (MESA)”, Diabetes Care, April 2009, no. 32, vol. 4, pp: 688–694.

    University of Texas Health Science Center at San Antonio (2011, June 28). “Waistlines in people, glucose levels in mice hint at sweeteners’ effects: Related studies point to the illusion of the artificial,” ScienceDaily. Retrieved January 22, 2013, from http://www.sciencedaily.com/­//releases/2011/06/110627183944.htm

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