朝目覚めて、まず最初に何をしていますか?恐らく多くの方がスマートフォンを手にして、メールやヘッドラインニュース、インスタグラム、Facebook、TikTok、ツイッター等のSNSをチェックしたりしているのではないでしょうか?この目覚めてすぐのスマートフォンチェックによって、私たちの脳は重要な脳波ステージ(シータとアルファ)をスキップすることになり、注意散漫になりやすい状態となります。
ある研究(出典1)によって1つの仕事に集中できる時間は、平均的な大学生は65秒。そして平均的なオフィスワーカーは3分程という衝撃的な結果が発表されています。それだけではなく、1日の始まりに、ネガティブなニュースなどを目にしてしまうと、ストレスとなって丸一日あなたをイラつかせる原因になる可能性があります。メールボックスをチェックして、未返信のメールがあれば、まだベッドで横たわっている状態であっても返信せざるを得なくなるかもしれません。
完全に目覚める前の情報過多は、優先順位を見極める判断力を妨げます。
上記の脳波のステージについて少し補足いたしましょう。まず朝に目が覚めると、脳波は深い睡眠状態で発生するデルタ波から、ぼんやりした状態に発生するシータ波へと切り替わります。完全に目が覚めるとアルファ波を放出しますが、多くの情報を処理していない、リラックスした状態にあります。目覚めた直後にスマートフォンを手に取りオンラインの世界に入るということは、脳波がシータ波からアルファ波へと移り変わる大切なステップをスキップし、いきなりデルタ波が発生し、完全に覚醒した警戒状態(ベータ波)になります。
シータ波は自分自身の無意識な心に向き合うのに適した状態です。例えば、本当に望むことの可視化したり、ゴールや目的を達成するために何をすべきか考えたり、前向きな姿勢に感謝したり、「今日はきっと良い日になるぞ」とか「良いことが起こりそうだ」とか「優先度の高い仕事を片付けるぞ!」と肯定的に自分に問いかけたり、、、といった具合です。実は私自身も、寝起きについスマートフォンをチェックしてしまう時があります。ネガティブなニュースなどを目にしてしまったりすると、非常に気が散り、ストレス度が上がるのを感じることがあります。
解決策としては、朝は起床後できれば1時間、少なくとも30分はスマートフォンを見ないように過ごすことをおすすめします。また、就寝前にスマートフォンを飛行機モードに設定してください。そうすれば目覚ましアラームはセット時刻通り起動しますが、その後もメッセージ着信やお知らせは表示されません。できることなら目覚ましはスマートフォンではなく、普通の目覚まし時計の使用が良いでしょう。極力スマートフォンは寝室に持ち込まない方がベターです。物理的に近くになければ、スマホに触りたくなる欲求も起こらないはずです。
スマートフォンは非常に依存性が強いツールです。ソーシャルメディアやメールをチェックすると、脳内で多くのドーパミンが放出されます。この脳内物質ドーパミンによって私たちは報酬を得ているように錯覚するのです。まるで子供が甘い飴を欲するように、脳はドーパミンを欲します。ですので、最初にドーパミンが放出された行動を繰り返すように刺激します。
スマートフォンをチェックする代わりに、気持ちよく1日をスタートを切るためのアクション例をいくつか挙げてみます。
・太陽を浴びながらウォーキング
・ストレッチ または ヨガ
・瞑想 または 深呼吸
・子供やペットと戯れる
・気持ちを向上させてくれるポッドキャストを聴く
・読書
・日記を書く
・前向きな意思や目標を書き出す またはドリームボードを作成する
・健康的な朝食やランチを作る
ネット上の他者の反応に左右されるのではなく、あなた自身の気持ちやゴールにフォーカスして、積極的に1日をスタートしましょう。どのようにスタートするかによって、その1日が決まるといっても過言ではありません。簡単なことではありませんが、繰り返すことで習慣化され、次第に気が散ることが少なくなり、集中力が高まります。頭は冴え、生産性そして幸福感も向上します。脳だけではなく、健康と美容にも効果を感じるはずです。
Lots of love, Erica
出典1:Duke É, Montag C. Smartphone addiction, daily interruptions and self-reported productivity. Addict Behav Rep. 2017 Jul 19;6:90-95. doi: 10.1016/j.abrep.2017.07.002. PMID: 29450241; PMCID: PMC5800562.
Stolen Focus: Why You Can’t Pay Attention–and How to Think Deeply Again Hardcover – January 25, 2022, Johann Hari. Bloomsbury


Comments are closed.