東京の桜も見頃を迎えて、まさに春爛漫、本当に気持ち良い季節ですね。ですが、花粉症をお持ちの方にとっては、飲み薬や目薬を手放せない辛い時期でもありますね。私が1985年にオーストラリアから初めて来日し、高校の交換留学生として大分で1年過ごした頃、花粉症の同級生はいなかったと記憶しています。しかしその後、花粉症患者数は急激に増加しました。
1870年代のイギリスでは、花粉症は貴族や上流階級の病気と呼ばれていました。様々な菌やウイルスにさらされていた一般階級の人々はかかることのなかった病気だったからです。過度に消毒された、必要以上に清潔な環境は、免疫システムを過敏にしてしまい、アレルギーや花粉症を引き起こす可能性が高くなることが分かっています。
成長の過程の早い段階で、様々な微生物や汚れにさらされないと、免疫システムは花粉やほこりのような侵入者に対する反応を適切に学ぶことができません。すると無害であるはず花粉やほこりなどの粒子に対して、まるでそれが死にいたらしめる猛毒であるような過剰反応をするようになります。つまり、アレルギーや花粉症反応というのは、免疫システムの誤動作なのです。
もちろん、清潔すぎる環境だけがアレルギーや花粉症の原因ではありません。もう1つの原因としてあげられるのは、劇的に西洋化した食生活です。現代の日本人の食事は、数世代前の人々が口にしていたものと全く異なります。経済の発展とともに、日々忙しく暮らす人とって、便利で手軽な食品が重宝されるようになりました。しかしそれらには人工添加物が多く含まれています。また風邪をひくとすぐに抗生物質を服用する人も多いですよね。どちらも腸内フローラを破壊する原因となることで知られています。そして慢性的なストレスもアレルギーや花粉症に影響すると言われています。これら全てが私たちの免疫機能と深く関係しているのです。
アレルギーや花粉症を緩和する方法について、私の著書『最強でエレガントな免疫を作る100のレッスン』で解説しています。
ご興味があればぜひご覧になってみてください。
Lots of Love, Erica
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