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    自信がないのは姿勢が悪いせい? 姿勢が変われば心も変わる!

    自信がないのは姿勢が悪いせい? 姿勢が変われば心も変わる!

    パソコンに向かっている時やスーパーのレジに並んでいる時など、気がつくと猫背になっていていませんか?

    多くの日本人女性は姿勢が悪い傾向にあるように感じます。ひょっとすると、これには文化的な背景があるのかもしれません。まっすぐ伸びた背筋にすっと後ろに引かれた肩というのは、押しが強く自信過剰で、それが女性らしくないように映ってしまうということなのでしょうか・・・。

    でも実際には、姿勢が悪いと周りの人や状況に心地よさを感じていないように映ってしまい、同時に自信がないような印象を与えてしまいます。逆に姿勢が良い人は、自分自身や周りの状況をコントロールできているように映り、自信があるように見えるのです。実際に、姿勢を良くすることで、外見だけでなく心の在り方にも影響を与えるということがある研究(出典1)で分かりました。これによると、意識的に背筋を伸ばして胸を張った状態でいることで、脳に対して自信を持つようにという信号が伝達するとのことです。また、別の研究(出典2)によれば、姿勢を良くすると、自分の思考により自信を持てるようになり、自分自身をもっと信じることにつながるというのです。

    今度、プレゼンや面接、会議などで緊張したり心が落ち着かない状況に陥ってしまうような時には、脊椎から頭のてっぺんまで透明な紐で上にひっぱられているような感覚で背筋を伸ばし、肩を後ろにもっていくようにしましょう。そして、おへそが背中にひっぱられているような感覚でお腹をひっこめてみましょう。瞬く間に勇気と自信が内から湧いてくる感覚を覚えるはずです。自分の姿勢に対する意識を高める簡単な方法は、自分が常に胸から光線を放っていると思い込むことです。調子が悪い時、その光線は床を照らしてしまいますが、そんな時こそ意識的に胸を張り上げてその光線を遠くへ放つのです。

    他にも効果的な姿勢があります。ハーバード大学の研究(出典3)によると、「力のポーズ」(ワンダーウーマンのように、両手を腰に当て足を肩幅に広げて立つポーズ)を2分間続けるだけで、テストステロンというホルモン値が上昇し、ストレスホルモン値を下げるということが分かりました。たった2分だけでこの効果が得られるのです。面接やプレゼンの前で緊張している時は、お手洗いなどでこっそりやってみてください。研究者らによると、これらのホルモン値の変化は少なくとも15~20分は継続するとのことです。このちょっとした行動が、心の前向きな変化に弾みをつけてくれることでしょう。

    姿勢を良くしたからといって、女性らしくエレガントでなくなるということは決してありません。美しい姿勢のバレリーナを想像してみてください。彼女たちは皆女性らしくエレガントです。

    姿勢が良いことのメリットは他にもたくさんあります。姿勢が良いと、正しい呼吸ができるようになり、呼吸器系の働きを最大限に機能させることができます。また、姿勢を正すことでより感覚が冴え、物事をより明瞭に考えることができるようになったりもします。逆に、姿勢が悪いと横隔膜の動きを妨げ、呼吸が浅くなり、血行も悪くなってしまいます。さらには、首や背中に余計な負担を与えることで腰痛や首、肩の凝りにまでつながってしまうのです。

    もうひとつの嬉しいボーナスとして、姿勢を正すことにより今よりも痩せて見えるということも挙げられます。お腹が引っ込みウエストが細く見え、実際の体重よりも2~5kgは痩せて見えるようになるのです。逆に、猫背だと肩が下がり、お腹が前に突き出てしまい、実際よりも太って見えてしまいます。

    姿勢を矯正する際には、筋肉がその変化に慣れるまでに少し時間を見てあげてください。最初は少々辛いかもしれませんが、ちょっとすれば正しい姿勢で立ったり座ったりすることの効果を実感できるようになるでしょう。ヨガやピラティス、バレエは姿勢を正す効果があり、同時に体幹も鍛えてくれるのでオススメです。

    落ち着きと自信を持ちながら顔をしっかりと上げることは、いかなる年代においても、凜とした美しさを作り出す一番の手段だと考えます。意識的に姿勢を正すことにより、さらなる自信を感じることができるようになるということをぜひ覚えておいてください。この内なる自信が内側から人を輝かせ、その輝きこそが人を魅力的に見せてくれるのです。

    Lots of Love, Erica

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    (出典1) Galinsky, A. D., et al., “Powerful Postures Versus Powerful Roles: Which Is the Proximate Correlate of Thought and Behavior?” Psychological Science, January 2011, vol. 22, no. 1, PP: 95-102

    (出典2) Petty, R. E., et al, “Body posture effects on self-evaluation: A self-validation approach”, European Journal of Social Psychology, October 2009, Vol. 39, no. 6, pp: 1053-1064

    (出典3) Murphy, Kate, “The Right Stance Can Be Reassuring,” The New York Times, May 3, 2013.

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