最新の研究(出典1)では、腸内細菌が毒素を放出すると食行動が変化し、さらにメンタル的な部分にまで影響を与えることが示されました。フライドポテトや菓子パンなどの脂っこいもの、甘いものを食べると、それを食するほどに気分に悪影響を与える。するともっと脂っこいもの、甘いものを欲する・・・といった具合で負のスパイラルに陥っていきます。
私たちの腸と脳は、「腸脳相関」(gut–brain axis)と呼ばれるものによって活発にコミュニケーションをとっていることが知られています。極度のストレスや強い怒りを感じた時、突如腹痛が生じたり、胃が張ったり、お腹がゆるくなったりした経験をお持ちではないでしょうか?これは「腸脳相関」:感情と腸と消化器関係の間におけるコミュニケーションによって生じる現象です。実はこの現象には腸内環境も深く関わっていることも判っています。ですので、日々の生活の中で楽しみや喜びを見出しつつストレスマネジメントを行うことは、健康的な食習慣を持つことと同様に、私たちの健康にとってとても重要なことなのです。
あなたなりのリラックス方法を見つけ、副交感神経のスイッチをオンにすることは、あなたの体が最適なpHバランスを維持するためにも大変効果的な方法です。ストレスホルモンが分泌されると、私たちの体は酸性に傾きます。逆にリラックスしている時や楽しいと感じている時、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されます。オキシトシンはストレスホルモンであるコレチゾールを抑制してくれるので、自然と体がアルカライズされます。
私のお気に入りのリラックス方法は温アイマスクです。(いろいろな媒体でご紹介しているのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね!)あなたにも心から楽しめたりリラックスできる時間を毎日持てるようにしていただきたいと思います。例えばヨガや深呼吸や瞑想をしたり、自然を感じられる場所へ散歩に出かけたり、好きな趣味に没頭する時間をもったり、好きな音楽を聴いたり、読書をしたり、日記を書いたり、可愛いペットと遊んだり、アロママッサージをしたり、マグネシウムソルトの入浴剤を入れてゆっくり入浴したり・・・。
そしてその時間は優先的に確保してほしいと思います。あななたの美容と体の健康、そして腸内環境のために!
Lots of love, Erica
出典:Madison A, Kiecolt-Glaser JK. Stress, depression, diet, and the gut microbiota: human-bacteria interactions at the core of psychoneuroimmunology and nutrition. Curr Opin Behav Sci. 2019 Aug;28:105-110. doi: 10.1016/j.cobeha.2019.01.011. Epub 2019 Mar 25. PMID: 32395568; PMCID: PMC7213601.
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