今このポストを読んでくださっている方々の何人がダイエット中でしょうか。イギリスの調査(出典1)によると、イギリス人女性は人生のうちで平均的に約31年もの間ダイエットを実践し、約16種ものダイエット法を試しているとのことです。また、別の調査(出典2)において、アメリカの大学生は体重に関わらずその83%がダイエット中だということです。
今日、実に多くのダイエット法が存在し、最新のダイエット法が毎週のように発表されています。それらのダイエット法のほとんどで体重を減らすことが期待できますが、しかしそれはダイエット中だけのことで、ダイエットを終え、普段の食生活に戻った途端、大半の人は減った体重が元に戻ってしまいます。元の体重を超えてリバウンドをしてしまう人も少なくありません。
特に若い女性はそのようなダイエット情報の影響を受けやすく、短期間で目に見える結果を出そうとしてしまうため、食事を抜いたり摂取カロリーを大幅に抑えたり、さらには下剤を飲んだりしてまで無理なダイエットをしがちです。ところが、単なる摂取カロリーの計算や食事制限では、果てしないダイエットの悪循環を招くばかりです。こういったダイエットは大抵は期限付きで行うものなので、生涯続くことがなく、虚しい結果に終わることも少なくありません。
何よりも大切なのは、長期的に継続するバランスの取れた健康的なライフスタイルです。日々の小さな行いや健康的な習慣が貯蓄されて、将来の美と健康、そして、その結果としての体重に大きな影響を与えます。この貯蓄において重要なのは、食べ物のカロリーよりもその質であり、さらには全体的な食生活のバランスなのです。
しかし、常に完璧でいる必要はありません。時には息抜きやご褒美も必要です。私自身も自分へのご褒美を大事にするため、“80%ルール”をずっと実践しています。そのルールとは、80%はしっかりと決めたことを守り、20%は気を緩めて、罪悪感などを持たず大らかに自分にご褒美をあげるというものです。(かといって、その20%にジャンクフードは含まれません!)
大好きな食べ物を「有害」とか「禁止」と決めてしまったり完全に排除してしまったりすると、自分と食べ物との関係や距離感を不健全なものにしてしまい、結果としてそれがストレスに繋がってしまうことがあります。100%の完璧を求めることは長期的に見るとあまり現実的ではなく、大好きな食べ物を適度に楽しむということは継続のためには大変効果的なのです。そんな訳で、私はイタリアンジェラートやグルテンフリーのにんじんケーキ、コーヒーとチョコレートブラウニー(もちろんグルテンフリー)、有機いちごにホイップクリーム、ダークチョコレートやチーズ、シャンパンや赤ワインなども楽しんでいます。
自分に厳しすぎたり強迫観念を持つことは健康的ではないということを忘れないでください。期限のない、あなたを健康的に幸せにしてくれるライフスタイルを心がけましょう。
Lots of Love, Erica
(出典2) http://www.dailymail.co.uk/femail/article-2542693/Women-twice-diets-lovers-month-diets-is.html
(出典3) Malinauskas, B. M., et al., “Dieting practices, weight perceptions, and body composition: A comparison of normal weight, overweight, and obese college females, Nutrition Journal, 2006, vol. 5, no. 11, doi:10.1186/1475-2891-5-11
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