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    人工甘味料に潜む恐怖!? “ゼロカロリー”や“ヘルシー”の落とし穴

    人工甘味料に潜む恐怖!? “ゼロカロリー”や“ヘルシー”の落とし穴

    夏は、水着や肌の露出が多い服を楽しむ季節ですね。理想体型に近づけるために、ゼロカロリー、低カロリー、カロリーオフ、無脂肪、低脂肪などと表記された食品や飲み物を選んでいる人も多いでしょう。

    ですが、ダイエット用ドリンクやゼロカロリー・低カロリーを謳った食品には、アスパルテーム・サッカリン・スクラロースなどの人工甘味料が使用されていることが多いのです。これらの人工甘味料によって、カロリーを低く抑えつつも甘味を加え美味しさを引き出しているのです。ダイエット飲料・スポーツドリンク・ヘルシー風の飲料・チューインガム・ブレスミント・サラダドレッシング・ヨーグルト・またはヨーグルトドリンクなどによく使用されています。

    これらの商品は、巧みな宣伝文句で、とても魅力的に見えますが、これこそが大きな罠ともいえるかもしれません。実のところ、スクラロースなどの人工甘味料はダイエットには逆効果で、体重増加を引き起こすとまで言われています。それだけでは止まらず血液がんなど、さらに深刻な病気との関連もあるとされています。

    つい最近まで、人工甘味料には健康被害はないとされ、カロリーを増やさずに甘さを足すことができる、魅力的な甘味料として重宝されてきました。しかし、健康に大きな被害を与えうることが明らかになってきているのです。いくつかの最新の研究結果をご紹介しましょう。

    イスラエルの科学者によって行われた研究(出典1) によって、人工甘味料の摂取が肥満・メタボリックシンドロームや糖尿病のような症状を引き起こすことが明らかにされました。どのようなメカニズムで腸内細菌叢(腸内フローラ/マイクロバイオーム)を乱し、体重増加に繋がるのかを明らかにした初の研究です。

    この研究から、人工甘味料(中でもスクラロースとアステルパーム)が腸内細菌叢(腸内フローラ/マイクロバイオーム)のバランスを乱し、食物からエネルギーを脂肪に変えることが判っています。そして、その脂肪は、やがてお尻・太もも・お腹周りなどの部位に蓄積されていくということなのです。

    また、人工甘味料と天然甘味料(ブドウ糖、またはスクロース(ショ糖))の比較も行っています。天然甘味料を摂取したグループは3ヶ月後も健康状態が良好だったのに対して、人工甘味料を摂取したグループは、異常に高い血糖値がみられました。これはどういうことかというと、人工甘味料の摂取を続けると、血中からグルコース(ブドウ糖)を吸収しにくくなるということです。高血糖値が続くと、耐糖能異常を引き起こし、それが糖尿病と肝臓病・心臓病発症リスクを上昇させることになるというわけです。

    人工甘味料は血糖値を保つ機能を妨げ、代謝変化を起こし、体重増加を招くということが証明されたのです。

    別の研究(出典2)からも、スクラロースが腸内細菌叢を乱し、特に善玉菌を減少させてしまう作用があるという結果が出ています。

    この研究は3ヶ月をかけて被験者たちの検便を行い、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスの乱れを調査しました。スクラロースの摂取を止めた3ヶ月後も被験者の腸内善玉菌が低下したままだったという、衝撃的な結果が明らかにされました。ヘルシーな甘味料と考えられていたスクラロースですが、実は全く逆であったのです。スクラロースは、有機塩素系合成甘味料スクロース(ショ糖)より600倍も甘く、アメリカでは今もなお4,500以上の商品に使用されているそうです。

    また45~84歳の6,814人のアメリカ人(多様な人種)を対象に5年間以上の追跡調査した研究(出典3)でも、人工甘味料は体重増加と関連していることが証明されています。炭酸飲料を最低1日1缶(334ml)飲んだ被験者は、飲んでいない被験者に比べて、2型糖尿病を発症リスクが67%も高く、さらに、心臓病・糖尿病・脳卒中などの引き金になるメタボリックシンドロームの発症リスクは、36%も高かったそうです。

    テキサス州在住の数千人の住民を対象に10年間かけて行われた研究(出典4)もあります。この研究によると、1週間に21缶(1缶334ml)以上のダイエット炭酸飲料を摂取した被験者は、肥満になるリスクが2倍になるということが判明したのです。飲めば飲むだけ、そのリスクは高くなるというわけです。

    今年7月に発表されたばかりの研究(出典5)では、人工甘味料が使用された飲料を摂取した母親から生まれた新生児の出生体重は重くなる傾向にあり、肥満児に成長する可能性が高いことが明らかになりました。

    この研究は、3千人以上の妊婦とその新生児を対象に、カナダで行われました。新生児が生後12か月になるまでの期間、母親の飲食調査を行ったものです。米国で広く使用されているEqual (アスパルテーム)、Splenda (スクラロース) 、Sweet’n Low (サッカリン)といった人工甘味料が含まれる飲料を飲んでいると答えた母親の子どもは、それらの摂取が比較して少ない母親の子どもに比べ、およそ2倍の確率で1歳の誕生日の時点で肥満気味になっていることが判明しました。

    さらに、最新の研究(出典6)によって、スクラロースの常習的な摂取は、白血病と血液がんの発症リスクを上昇させることが明らかになったのです。この研究結果を受け、公益科学センターに対し、「一般消費者に向けてスクラロースの摂取を極力控えること」を正式に発表するよう促しました。つい2013年までスクラロースは人体に安全であると言われていたという事実に、驚きを隠せません。

    ダイエット食品やダイエット炭酸飲料、またヘルシーとされている飲料や食品など、一見問題なさそうですが、実際には人工甘味料を含んでいることが多いのです。それらは腸内細菌叢のバランスを乱し、肥満の原因となりうるのです。そんな人工甘味料の中でも、とりわけスクラロースは白血病・血液がんを引き起こすと言われているものです。どうぞ覚えておいてください。

    以前から何度も繰り返していますが、原材料欄のチェックを習慣化しましょう。特にアステルパーム、サッカリン、スクラロースと明記されたものは極力避けることをお勧めします。人工甘味料からあなたの美と健康を守りましょう!

    Lots of Love, Erica

    (出典1):Suez, J., Korem, T., Zeevi, D., Zilberman-Schapira, G., Thaiss, C.A., Maza, O., . . . Elinav, E. (2014). Artificial Sweeteners induce glucose intolerance by altering the gut microbiota. Nature, 514(7521):181-6.http://dx.doi.org/10.1038/nature13793

    (出典2):Abou-Donia, M.B., El-Masry E.M., Adbel-Rahman, A.A., McLendon, R.E., & Schiffman, S.S. (2008). Splenda alters gut microflora and increases intestinal p-glycoprotein and cytochrome p-450 in male rats. J Toxicol Environ Health A, 71(21):1415-29. http://dx.doi.org/10.1080/15287390802328630

    (出典3):Nettleton, J.A., Lutsey, P.L., Wang, Y., Lima, J.A., Michos, E.D., & Jacob, D.R., Jr. (2009). Diet soda intake and risk of incident metabolic syndrome and type 2 diabetes in the multi-ethnic study of atherosclerosis (MESA). Diabetes Care, 32(4): 688–694. http://dx.doi.org/10.2337/dc08-1799

    (出典4):Fowler, S.P.G, Williams, K., & Hazuda, H.P. (2015). Diet soda intake is associated with long-term increases in waist circumference in a biethnic cohort of older adults: the san Antonio longitudinal study of aging. J Am Geriatr Soc, 63(4): 708-715. http://dx.doi.org/10.1111/jgs.13376

    (出典5):Azad , M.B., Sharma, A.K., de Souza, R.J., Dolinsky, V.W., Becker, A.B., Mandhane, P.J., . . . Sears, M.R. (2016). Association between artificially sweetened beverage consumption during pregnancy and infant body mass index. JAMA Pediatr, 170(7):662-270. http://dx.doi.org/10.1001/jamapediatrics.2016.0301

    (出典6):Soffritti, M., Padovani, M., Tibaldi, E., Falcioni, L., Manservisi, F., Lauriola, M., . . . Belpoggi, F.

    (2016). Sucralose administered in feed, beginning prenatally through lifespan, induces hematopoietic neoplasias in male swiss mice. International Journal of Occupational and Environmental Health, 22(1): 7-17. http://dx.doi.org/10.1080/10773525.2015.1106075

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