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    コロナ禍こそお口のエチケット! 歯磨きでコロナウイルス重症化を回避できる!?

    コロナ禍こそお口のエチケット! 歯磨きでコロナウイルス重症化を回避できる!?

    前回のポストで腸内環境を整える重要性についてお話しさせていただきました。続いて本日は、口腔内環境の重要性についてお話しいたします。
    最新の研究によると、新型コロナウイルス患者で且つ歯周病の有病者は、歯周病ではない人に比べ、ICUに入る確率が3.5倍、人工呼吸器が必要となる確率が4.5倍、そして驚くことに死亡率が9倍となることが報告されています。

    体内の炎症を示す血液マーカー検査では、新型コロナウイルス患者で歯周病の有病者は、歯周病でない患者に比べ、数値がかなり高くなっていることがわかりました。新型コロナウイルスは炎症数値が高いほど、病状が重症化することも明らかになっています。(上記の研究は500人以上の新型コロナ患者を対象に実施されたものです。)

    昨年発表された研究(出典2)でも、歯周病が新型コロナウイルスを重症化させる危険因子の1つであると明言しています。歯周病は多くの人がかかる病気で、世界人口の半数は歯周病だという統計もあります(出典3)。日本でも45歳以上の過半数が歯周病という調査結果があります。(厚生労働省 eヘルスネット 歯周病患者の有病状況 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-004.htmlより

    また日本で昨年発表された研究(出典4)によると、一般的な新型コロナウイルス患者のウイルス排出期間が約20日であるのに対し、口腔内の衛生状態が悪い患者のウイルス排出期間は約50日であることが分かりました。コロナウイルスの症状の回復したとしても、唾液の中でウイルスが検知される可能性が高いということです。数人の精神疾患を持つ患者が、コロナウイルス症状が完治しているにもかかわらず、検査では陽性反応が検出され続けたことに着目し、調べたところ判明したそうです。陽性反応が続いた患者らを注意深く観察したところ、入院期間中一度も歯磨きをしていなかったことが分かったのだそうです。そこで、強制的に1日2度、歯磨き粉を使わずブラッシングしてもらうことにしたところ、数日後の検査で陰性反応が出ました。口腔環境を不衛生のまま放置すると、ウイルス核酸がどんどん蓄積していく為、PCR検査で陽性反応が出続けたのでしょう。この症例は少し極端ですが、日々の歯磨きとうがいによる口腔内を清潔に保つケアの重要性を示していると思います。

    口は腸への入り口であり、口内は私たちの身体で、腸の次に多くの細菌が存在する場所なのです。そう考えると、いかに口腔ケアが大切なのかお分かりいただけると思います。しかし、殺菌力の高いアルコールベースのマウスウォッシュを使って、とにかく殺菌すればよいというわけではありません。なぜアルコールベースのマウスウォッシュを使ってはいけないのか、朝起きて何かを食べたり飲んだりする前に何をしなければいけないのか、2月25日発売の新著「最強でエレガントは免疫を作る100のレッスン」で解説していますので、ご興味があれば読んでみてください。

    Lots of Love, Erica

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