日本は世界の中でも、きのこの種類が豊富な国ってご存知でしたか?エノキタケ、椎茸、舞茸、松茸、エリンギ、しめじ、キクラゲ、なめこ等々・・・なんてラッキーなことでしょう!きのこは美味しいだけでなく、免疫力や健康を促進する効果がぎゅっと詰まっている食材なのです。
がん予防に関しては、毎日の食事にきのこを取り入れることが、シンプル且つ効果的な予防に繋がるということが研究(出典1)によって明らかになっています。最新の研究では、17件のがん研究と19,500人以上のがん患者のデータを調査評価し、種類に関係なく1日に1/8〜1/4カップ(25〜50g)のきのこを食べた人は、食べなかった人に比べ、がんリスクがなんと45%低いことが判明。とりわけ乳がんに関しては、日頃からきのこを食べる人のがんリスクが大幅に低下しました。
このように、きのこは驚くべき抗がん化合物の宝庫です。その中でも最もパワフルなもののひとつは、エルゴチオネインという硫黄含有アミノ酸です。エルゴチオネインは、酸化ストレスレベルを軽減させ、免疫機能を促進サポートする抗酸化作用があります。またエルゴチオネインには抗老化効果もあり、体内の炎症を軽減し、脳を含む神経細胞の保護をサポートします。
エルゴチオネイン以外にも、ビタミンDの前駆体であるエルゴステロール、DNA修復に関与する抗酸化物質のミネラルセレン、抗がん作用と免疫力を高めるナチュラルキラー細胞を活性化する多糖類のβグルカン、血管の望ましくない成長を減少させる抗血管新生作用を持つトリテルぺノイド等、健康に有効な物質を多く包含します。
私のお気に入りのきのこレシピは、椎茸やその他のきのこのお味噌汁、舞茸とお豆腐の炒めものです。また、たまたまその時に冷蔵庫にあったきのこでオムレツをよく作ります。その他にもリゾットや、パスタソースにプラスオンしても美味しいですし、シンプルにオリーブオイルとハーブで軽く炒めるのもおすすめです。
ぜひ美味しいきのこを、お好きなレシピで試してみてくださいね。
Lots of love, Erica
出典1:Ba DM, Ssentongo P, Beelman RB, Muscat J, Gao X, Richie JP. Higher Mushroom Consumption Is Associated with Lower Risk of Cancer: A Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies. Adv Nutr. 2021 Oct 1;12(5):1691-1704. doi: 10.1093/advances/nmab015. PMID: 33724299; PMCID: PMC8483951.
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