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    インナービューティーに必要な要素 Vol.3・・・アルカライズ中編

    インナービューティーに必要な要素 Vol.3・・・アルカライズ中編

    インナービューティーシリーズの「アルカライズ」編、第2回目の本日は、体の部位ごとに異なるpH値とその保ち方、また混同しやすい「酸化」と「酸性」の違いについてお話ししましょう。

    まず最初に、「酸化」と「酸性」について整理したいと思います。日本語ですと同じ漢字が使われていてわかりにくいですよね。
    「酸化」は英語でオキシデーション(Oxidation)。体が”サビ”るという言い回しで表現する時もあります。生化学的プロセスを表現する言葉です。りんごをカットした表面をそのままにしておくと茶色くなりますが、これが「酸化」ですね。りんごの表面に抗酸化物質であるレモンの果汁をかけると、酸化を防ぎフレッシュさを保つことができます。みなさんもよくご存知のフリーラジカルが大きく関係しています。
    「酸性」は英語でアシッド(Acid)。pH値が7以下のものを「酸性」と言います。酸性度の強さはpH1が最も酸性が強く、pH6は弱酸性というように、酸性の程度にはバリエーションがあります。
    このように「酸化」と「酸性」は異なる概念なのです。

    次に、体の部位のpH値について。下記の一覧の通り、体の部位それぞれでpH値は異なります。また各臓器も同様で、最適に機能するために必要なpH値があり、それを保っています。

    ●体の部位ごとで異なるpH値:
    唾液:pH6.5〜7.2
    胃酸:pH1〜4
    膵臓分泌物:pH7.5〜8.5,
    大便:pH7
    血液:pH7.34〜7.45
    尿:pH5〜8
    肌:pH5.5

    この中でも特に厳密にコントロールされているのが、血液のpH値です。血液のpH値は7.365前後で、この値が変動することはありません。ほんの僅かな変動でも命を脅かし兼ねないからです。
    血液のpH値がこのように厳密にコントロールされているのであれば、“アルカライズ”など気にする必要はないのでは?と思いになる方もいらっしゃるかもしれません。

    ですが、“アルカライズ”の目的は、血液のpH値を整えたりまたは体をアルカリ化することではなく、体に余計な負荷(pH値の調整機能)をかけることなく、体が自然にpH値を維持できるようにサポートすることなのです。

    血液のpH値を厳密にコントロールし維持するために、私たちの体はあらゆる機能を働かせてpH値の調整をします。例えば、あなたの体と血液は資源となるミネラルを使い果たしてしまったとしましょう。すると、あなたの体は負荷をかけ、酸を中和してpH値をなんとか維持しようとします。

    例えば、長期に渡って酸性の食事や酸性につながる乱れた生活習慣を続けたとしましょう。当然あなたの体はアルカリ性ミネラルが不足してきます。すると体はその不足分を骨から奪ってなんとか血液のpH値を保とうとするので、骨のカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが減少し、骨粗鬆症を引き起こす原因となります。また同様に、長期に渡り酸性の食事や生活習慣が続くと、筋肉量の減少にもつながります。ちなみ多くの研究によって、筋肉量の維持または増量にアルカリ性の食事の有効性が証明されています。

    血液とは異なり、唾液と尿のpH値は一定しておらず、24時間内のあなたの行動:飲食、活動、思考などによって良くも悪くも変動します。このように体組織の健康状態によってpH値が変動するので尿検査や唾液検査でpH値を測定しアルカリ度を測るテストも受けることができます。唾液と尿の平均pH値は7.2〜7.4で、弱アルカリ性であることが理想です。もしpH値7.0以下になってしまった場合、酸性が強すぎる状態になっており、酸を中和するために必要なアルカリが不足していることを表しています。ポイントは、体液と体組織のpH値は、私達の体内の細胞に大きく影響を与えているということです。逆にいえば、一生変えることができない遺伝子とは異なり、食べるものや考え方は自分次第で変えることができます。そしてそれによって生化学に影響を与えます。栄養素によって遺伝子のオン・オフがスウィッチされ、DNA修復や体機能向上させる化学反応を起こすよう働きかけます。

    毎日の食事とライフスタイルが、あなたの血液、唾液、尿、細胞間と細胞内を含む全ての体液のpH値を作るのです。
    毎日毎秒ごとに体の自然な代謝プロセスによって大量の酸が生成されるのですが、体を最適に機能するために細胞や組織が必要なのは弱アルカリ性の環境です。過度に酸性に傾くと、慢性的な健康状態:くすんだ肌、老化の促進、不眠症、気分の浮き沈み、無気力、疲労感などが起こりやすくなることが分かっています。逆に“アルカライズ”を促進する食事やライフスタイルによって期待できるのは、輝く肌、活力とエネルギーの増加、より良い睡眠、腸内環境の改善、気分の向上、頭痛やホルモントラブル、肌トラブルなどの不定愁訴の軽減、適正体重の維持など、枚挙にいとまがありません!

    私たちは食べるもので作られています。美しく歳を重ねながら健康と活力を手に入れる為にも、なるべくアルカリ性の食事とライフススタイルを心がけましょう。ただし、100%完全にアルカリ性食品だけの食生活にするのは難しいので、食事の70%をアルカリ性にすることを目標にするよいでしょう。

    次回アルカライズ後編では、どの食品がアルカリ性で、どの食品が酸性化を促すのかについてお話ししたいと思います。またライフスタイル(呼吸法、ストレスレベル、睡眠など)がいかにpH値に影響を及ぼすのかについてもご紹介いたします。お楽しみに!

    Lots of love, Erica

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