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風邪とインフルエンザの最適な予防法はズバリ、睡眠です。

風邪とインフルエンザの最適な予防法はズバリ、睡眠です。

風邪やインフルエンザがまだまだ流行っています。今日は簡単にできる風邪・インフルエンザの予防法をご紹介しましょう。

私たちが毎日必ず行う睡眠。

実はこれが鍵なのです。

しかし、皆さんはこの睡眠を日々の生活でどれだけ重視しているでしょうか。残業時間の長さが「やる気の証拠」と思っている人が多い環境では、私たちは労働時間に重きを置く一方、日々の睡眠を疎かにしがちです。みなさんの中にも睡眠は毎日5時間ほどという方も多いのではないでしょうか。「忙しくて寝る時間がない!」「もう身体が慣れているから大丈夫だ!」という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、あなたが睡眠を疎かにすることは、その他のあらゆることをも疎かにすることに繋がっているということが研究によって明らかになっています。このことは、特に免疫システムにおいて顕著に表れます。十分な睡眠は健全な免疫システムによる抵抗力を作り出すひとつの重要な鍵となる一方で、寝不足は病気にかかる可能性を高め、その挙げ句、仕事の欠勤日が増えるという結果につながると言われています。実際に、ある研究(出典1)で、睡眠時間が約5時間もしくはそれ以下の人たちは、睡眠時間が約7時間半の人たちに比べて、仕事を年間5日以上多く休むという結果が出ています。

また、たとえ小さな睡眠障害であっても、風邪ウィルスに反応しやすくなります。別の研究(出典2)では、7時間未満の睡眠しか取っていない人は、平均約8時間の睡眠を取っている人に比べ3倍も風邪にかかりやすいという結果が出ています。

様々な種類の免疫細胞(例えばヘルパーT細胞や抗原提示細胞など)の働きがピークに達するのは、夜、睡眠の初期段階、特に徐波睡眠の最中です。徐波睡眠では免疫細胞の働きが活発になります。さらには、成長ホルモンの分泌量がピークに達すると同時に、コルチゾールなどのストレスホルモンの分泌が減退します。そして、睡眠不足はこれと逆の効果をもたらし、たった一晩の睡眠不足でさえも免疫システムに悪影響を与えてしまうのです。

ある研究(出典3)によると、一晩の質の悪い睡眠が私たちにとって重要な免疫細胞の一つであるナチュラルキラー細胞(NK細胞)の働きを28%も低下させてしまうことが明らかになりました。また、一晩の徹夜だけでストレスホルモンであるコルチゾール値を約50%も上昇させてしまうとのことです。コルチゾール値が高いと私たちの免疫力は低下してまいます。だから、睡眠不足で疲れが溜まりに溜まっている人は風邪やインフルエンザにかかりやすいのです。

睡眠を重視すべき理由はもうひとつあります。

ある研究(出典4)では、1日6時間以下の睡眠をたった1週間続けただけで、700以上もの遺伝子活動に好ましくない変化が生じるということが判ったのです。それほどまでに睡眠は私たちにとって大切なものなのです。

私がみなさんにこれほど睡眠の大切さをお話するのには理由があります。実は、日本人女性は世界で最も睡眠時間が短いとされているからです。睡眠不足はあなたを病気にかかりやすくするだけでなく、体重増加や加齢の促進にも繋がります。睡眠は免疫力を向上させる最も効果的な方法であると同時に、美と健康を保つ上でも非常に重要な活動だということを分かって頂きたいのです。多忙を極める毎日だとは思いますが、皆さんの心と身体の美と健康のために、1時間でも長く睡眠時間を取るように心がけてください!

睡眠についての過去の記事もご参照下さい。

http://goo.gl/WTMgvv

http://goo.gl/gOZrtQ

Lots of Love, Erica

(出典1) Lallukka, T., et al., “Sleep and Sickness Absence: A Nationally Representative Register-Based Follow-Up Study,” Sleep, 2014, vol. 37, no. 9, pp: 1413-1425.

(出典2) Cohen, S., et al., “Sleep Habits and Susceptibility to the Common Cold,” Archives Internal Medicine, 2009, vol. 169, no. 1, pp: 62-67.

(出典3) Irwin, M., et al., “Partial night sleep deprivation reduces natural killer and cellular immune responses in humans,” Faseb Journal, 1996, vol. 10, no. 5, pp: 643-653.

(出典4) Archer, S. N., et al., “Effects of insufficient sleep on circadian rhythmicity and expression amplitude of the human blood transcriptome,” Proceeding of the National Academy of Sciences of the United States of America, vol. 110, no. 12, 2013, pp: 1132-1141.

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