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時代は令和でも食事は昭和がいい理由 2

時代は令和でも食事は昭和がいい理由 2

8月17日の投稿『時代は令和でも食事は昭和がいい理由 」 
https://bit.ly/2mdvgAs で、1975年の日本人の伝統的な食事が「生活習慣病の発症」、「老化の促進・外見の変化」、「学習記憶能力の低下」の予防に劇的なプラスの影響を与えること、またその素晴らしいアンチエイジング効果についてご紹介しました。
前回の記事でも触れている通り、東北大学によるこの研究はマウスで行われた結果なのですが、その後人間を対象に関する研究も実施されました。
本日はその研究結果についてお話しさせていただきたいと思います。

1975年の日本の伝統的な食事は、人間の腹囲の脂肪、体重、BMIを減らし、コレステロール値を改善し、腸内細菌叢(腸内フローラ)を改善することが判ったのです。
今年発表されたばかりの東北大学の研究(出典1)では、まず20〜70歳の中等度肥満の被験者を2つのグループに分けて行われました。 1日3食を、1つのグループは典型的な現代の食事のみ、もう1つのグループは1975年の典型的な食事のみで28日間続けました。
その後、それぞれのグループの被験者の腹囲、体重、BMIを計測したところ、現代の食事グループと比較して、1975年の食事グループの平均値が大幅に減少していたのです。それだけではなく、HDL(善)コレステロール値は上昇し、LDL(悪)コレステロール値は低下し、ヘモグロビンA1C(糖尿病および前糖尿病の診断に使用する数値)も低下していました。ほんの1ヶ月の食事を変えただけでこの結果とは、驚きですね。

次の研究(出典2)では、20〜30歳の肥満ではない正常体重の被験者に対しても同様の調査を行いました。こちらでは被験者の腸内細菌の変化を調べたところ、1975年の食事グループの腸内細菌叢(腸内フローラ)は、生活習慣病のリスクに関連するとされている悪玉菌の数が減少または少ないことが判明しました。 
この結果を受けて、体重とBMIの減少の背後にあるメカニズムの1つは、腸内環境の改善であるとの考えを研究者は発表しています。腸内の善玉菌は、細胞がエネルギーをどれだけ効率的に使用するかなどをコントロールするのです。実際、腸内細菌は体重を含む多くの点に関与が認められています。

では、1975年の食事で腸内細菌叢(腸内フローラ)が改善したのはなぜでしょうか? 精製された加工食品が多く、発酵食品・食物繊維共に乏しい現代の日本食と比べ、1975年の日本の伝統的食事は、味噌汁(当時はほぼ1日2食)、漬物、納豆等の発酵食品や食物繊維を多く摂っていました。特に食物繊維は、健康な腸内細菌叢(腸内フローラ)にとってとても重要です。ちなみに味噌の消費量は1975年以来年々減少しており、2010年の消費量は1975年の約半分にまで落ち込んでいるそうです。

それだけではなく、調理方法の変化も1つの要因でしょう。前回の投稿でもお伝えしましたが、1975年には調理方法の上位3つは、煮る、蒸す、生、続いて焼くでした。揚げ物やソテーは比較的少なかったようです。煮る・蒸すなどの水分を使用する調理方法は、AGEs(終末糖化産物または後期糖化生成物)値を低下させます。 AGEs値が低いということはイコール体内と皮膚のアンチエイジング効果を意味します。それだけではなく、生活習慣病のリスクも低くなります。
また味付け方法の変化も挙げられます。1975年は発酵調味料(醤油、味噌、酢、みりん、日本酒)とだし汁を使用し、塩や砂糖を多用することはありませんでした。
そしてもう1つ考えられるのはバランスです。1975年は「一汁三菜」が主流でした。これも現代の食生活とは異なるポイントではないでしょうか。このバランスで食べると、血糖値の急激な上昇とインスリンの急増を抑えることができ、これも健康体重をキープする要素となります。

以上のことからも、健康に、体重を維持しつつ、若さを保つためには、現代の食事よりも1975年の食事がはるかに優れていることが判ります。
1975年の食事を作るには、確かに準備と調理に時間を要します。しかし、どのようなダイエットツールや製品よりも、効果が期待できます。今のあなたの美容と健康のためだけではく、未来のあなたのために、時間を使ってみてはいかがでしょうか。間違いなく素晴らしい投資となるはずです。

Lots of Love, Erica

出典1:Asano, M. , Kushida, M. , Yamamoto, K. , Tomata, Y. , Tsuji, I. and Tsuduki, T. (2019), Abdominal Fat in Individuals with Overweight Reduced by Consumption of a 1975 Japanese Diet: A Randomized Controlled Trial. Obesity, 27: 899-907. doi:10.1002/oby.22448
出典2:Kushida, M., Suguwara, S., Asano, M., Yamamoto, K., Fukuda, S., Tsuduki, T. (2019). Abdominal Fat in Individuals with Overweight Reduced by Consumption of a 1975 Japanese Diet: A Randomized Controlled Trial. The Journal of Nutritional Biochemistry. vol 64, pp: 121-127.

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