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うつ病、記憶障害、胎児への悪影響、、、。 太るだけじゃない、ジャンクフードの危険性。

うつ病、記憶障害、胎児への悪影響、、、。 太るだけじゃない、ジャンクフードの危険性。

いわゆるジャンクフードは、高カロリーで、悪い脂肪分、糖分、人工添加物などを含むだけでなく、身体がより多くの脂肪分を蓄えるよう促してしまう可能性があるという研究結果(出典1)があります。どうしてだか分かりますか?脂肪分と糖分を多く含む食品を摂ることによって、特定の遺伝子のスイッチが入り、体内に脂肪分が蓄えられすぎてしまうからです。

この研究によると、脂肪分と糖分を多く含む食べ物(ジャンクフードによく見られる成分構成の食品)は脂肪代謝に影響のあるオピオイド受容体(κオピオイド受容体)を刺激することが分かりました。この受容体が刺激されると、身体は通常蓄える脂肪分の量をはるかに超えた量の脂肪分を蓄えることになります。つまり、身体を『脂肪蓄えマシーン』に変貌させてしまうという、恐ろしいことになってしまいます。

悪いニュースはそれだけではありません。ジャンクフードを多く摂ることとうつ状態の関連性が指摘されています。最近の研究(出典2)によると、ジャンクフードを食べる人は、ほとんどまたは全く食べない人と比べ、うつ状態になる可能性が51%高かったということです。また、容量反応関係も認められたそうです。言い換えると、ジャンクフードを食べる量が多いほど、うつ状態になるリスクが高くなるということです。

さらに、ジャンクフードや糖分、トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニング、加工植物油脂)といった悪い脂肪分をたった1週間ほど食べただけで、脳内でマイナスの変化が起こり始めてしまうのです。昨年12月に発表された研究結果(出典3)によると、ジャンクフードを多く含む食生活をたった1週間続けるだけで、認知機能が損なわれるとのことです。

それだけではありません。記憶障害をも引き起こします。例えばドーナツやフライドチキンなど、悪い脂肪分(特にトランス脂肪酸や飽和脂肪)を多く含む食事を摂ると、約10分以内に脳内で学習や記憶機能に関わる海馬が損なわれ、それから約30分は物事を思い出すのが難しくなったり、クロスワードパズルなどの認知的問題を解くのが難しくなったりしてしまいます。ドーナツ1つやフライドチキン1個ですぐに重大な問題に繋がるわけではありませんが、こういった食品を定期的に食べることで問題を引き起こす原因となるのです。

また、脂肪分や糖分を多く含む食事を常に摂っていると、記憶の形成や学習に関わるBDNF(脳由来神経栄養因子)の作用も低下してしまいます。試験前にエネルギーをチャージしようとそういった食べ物を食べてしまうのは、記憶力の低下を招いてしまうために得策ではありません。

健康と脳への更なる悪影響は、昨年発表された研究結果(出典4)で明らかになりました。妊娠中に妊婦がジャンクフードを摂り過ぎると、産まれてきた子供が不安感やうつ状態などの不健康な精神状態になる可能性が高いとのことです。

ジャンクフードは食べている人が美味しく感じ、少量でやめられず、病みつきになるように作られているのです。「スーパーサイズ・ミー」というドキュメンタリー映画を観れば、ジャンクフードにどれだけ中毒性があるかは一目瞭然です。そしてなんと、麻薬のヘロインに近い中毒性があるという研究結果(出典5)すらある程です。ジャンクフードを食べると脳の快楽中枢が刺激され、麻薬と同様、快楽中枢を刺激するためにはより多くのジャンクフードが必要になってくるというからくりです。

とても安価で簡単に購入できますが、『ジャンクフード』と呼ばれるのには相応の理由があり、良いことは何ひとつないと言っても言い過ぎではありません。美しいお肌の維持にも、優雅に歳を重ねることにも、健康な身体のためにも、日々ハッピーな気分でいることにも・・・これらすべての理想にとって最大の敵なのです。

Lots of Love, Erica

(出典1) Czyzyk, T. A., et al., “ κ-Opioid receptors control the metabolic response to a high-energy diet in mice,” The FASEB Journal, 2009; DOI: 10.1096/fj.09-143610

(出典2) Almudena Sánchez-Villegas, A., et al., “ Fast-food and commercial baked goods consumption and the risk of depression,”Public Health Nutrition, 2011; 15 (03): 424 DOI: 10.1017/S1368980011001856

(出典3) Beilharz, J. E., et al., “Short exposure to a diet rich in both fat and sugar or sugar alone impairs place, but not object recognition memory in rats,” Journal of Brain Behavior and Immunity, December 2013.

(出典4) Jacka, Y. N. et al., “Maternal and Early Postnatal Nutrition and Mental Health of Offspring by Age 5 Years: A Prospective Cohort Study Journal of the American Academy of Child & Adolescent Psychiatry”, October 2013, vol. 52, no. 10, pp: 1038-1047.

(出典5) Kenny, P. J. et al., “Dopamine D2 receptors in addiction-like reward dysfunction and compulsive eating in obese rats,” Journal of Nature Neuroscience, 2010, vol. 13, pp. 635 – 641.

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